中学受験や高校受験は、お子さまだけでなく保護者の方にとっても大きなイベントです。当日は時間や気持ちに余裕を持つために、早めの準備が欠かせません。本記事では、当日の持ち物チェックリストを親用・子ども用に整理し、スムーズに受験当日を迎えるためのポイントをまとめました。さらに、記事の最後では持ち物リストを自由に編集できるSpread sheetのテンプレートを「プレゼント」としてご案内しています。ぜひご活用ください。
目次
当日までの準備:持ち物リストは早めに作成
受験直前になると多くのご家庭がバタバタしがちです。「必要な持ち物を早めに洗い出し、不足分は事前に購入してそろえておくこと」が最優先。天候不順や交通トラブルを想定し、当日慌てないようにリストを作成しておきましょう。
【親用】当日の持ち物リスト
受験に付き添う保護者の方は、受験に際しての必要書類や貴重品のほかにも、当日受験をサポートするためのグッズ、お子様が忘れ物をした場合の予備の持ち物を用意するなどして万全のサポート体制を作っておきましょう。
また受験時はどこまで付き添いが可能か、学校内での付き添いが可能である場合、控え室などで待機が可能かどうかも確認しておきましょう。
必須書類・貴重品
- 現金が十分入った財布
交通費や急な出費に備え、小銭も用意しておくと便利です。 - ICカード(交通系電子マネー)
チャージ残高を事前に確認しておきましょう。 - スマートフォン・携帯充電器(モバイルバッテリー)
連絡手段は必須。緊急連絡や情報収集に役立ちます。 - 健康保険証
万一の体調不良やケガに備えます。 -
募集要項・受験票(コピー含む)
受付時に必要となる場合があるため、複数枚用意すると安心です。
受験サポート用品
- 筆記用具・メモ帳(手帳)
お子さまが筆記用具を忘れたときの予備としても活用できます。 - 上履き・靴カバー
校内での履き替え用に必要かどうか、事前に学校の案内を確認してください。 - 折りたたみ傘・防寒具(ひざ掛け・手袋など)
外で待つ時間や移動時の天候に対応できるよう準備を。 - 除菌アイテム(除菌シート・スプレー)
特に近年は感染症対策として必須です。 - 予備のマスク・カイロ
寒さ対策や衛生管理に。 - ビニール袋・カードケース
書類や小物の整理・雨天時の荷物保護に役立ちます。あると便利なもの
- 飲み物・お菓子(簡易栄養補給用)
待ち時間のリフレッシュやお子さまの帰り道のフォローに。 - 常備薬
ご自身やお子さまが服用している薬があれば必ず携行しましょう。 - 着替え・靴下の予備
雨や雪で濡れた際に助かります。 - 本や雑誌
待ち時間を有効に使いたい方におすすめです。
【子ども用】当日の持ち物リスト
受験生の皆さんは、当日の受験を安心して迎えられるよう、持ち物を万全にして臨みましょう。受験票や筆記用具などの必須アイテムは、持っていないと受験ができなくなる場合もあるので注意。予備も用意しておくと安心です。また、会場内には時計がない場合もあり、腕時計は必須です。
受験会場までの移動、受験会場での予期せぬトラブルはその後の試験にも影響を及ぼす場合があります。会場が寒い場合の防寒具や急な体調不良で活用できる常備薬など、いざという時に対処できるアイテムもそろえておきましょう。
必須アイテム
- 受験票
- 試験会場へ入るのに必須。紛失に備えコピーも用意しておくと安心です。
- 腕時計(予備を含む)
試験中の時間配分に必須。電池切れ・ベルト破損を想定して、もう1つ持っていくと安心です。 - 筆記用具(鉛筆・シャープペンシル・消しゴム)
予備を十分に用意しておきましょう。鉛筆は輪ゴムで束ねておくと紛失防止になります。 - 上履き
学校のルールを事前に確認し、必要なら忘れずに。 - 昼食・飲み物
昼休憩がある受験の場合は必須です。水分補給もこまめに行いましょう。 - 募集要項
当日の注意点や持ち込み可否の確認に役立ちます。
あると便利なサポート用品
- 定規・コンパス・三角定規
使用可能かどうかは学校により異なるため要確認。 - マスク・除菌シート/スプレー
感染症対策と衛生管理のため必須。 - カイロ・手袋
試験会場や待ち時間での寒さ対策に。 - ハンカチ・ティッシュ・おしぼり
何かと出番が多いので複数枚用意すると安心です。 - 常備薬・目薬
普段から必要な薬があれば必ず持参。 - ICカード・財布(小銭入り)
交通費の他、何か購入する場合に備えましょう。 - 携帯電話
持ち込み可否は学校の指示に従ってください。受験中の電源の切り忘れに注意。 - 靴下や服の予備
雨や雪で濡れた場合に備えておきましょう。 - お菓子(チョコやアメなど)
ちょっとした気分転換やエネルギー補給に。 - ビニール袋・厚紙
書類や筆箱が濡れないように保護する、形崩れを防ぐなど工夫できます。
天候トラブルへの備え
受験は冬に行われることが多く、地域によっては寒波や雪に見舞われることもあります。天気予報が必ず当たるとは限らないので、万が一の天候トラブルにもしっかり備えましょう。
- 雪・雨用の靴(スノーブーツや滑り止めスパイク)
大雪や路面の凍結が心配な地域では要チェック。 - 予備靴・予備靴下
雨や雪などで濡れてしまった場合に履き替えられると快適です。 - 使い捨てカイロ・防寒着
朝から夕方まで気温差が激しい場合もあるため、こまめに体温調整できるよう準備しましょう。
残り時間が一目でわかる!時計の使い方の工夫例
試験時間を正確に把握するため、「開始時刻に合わせて腕時計をあえてずらす」という方法もあります。
たとえば50分試験の場合、試験開始時間に合わせてあらかじめ腕時計を残り時間がわかる表示にすることで、残り時間を一目で把握できます。ただし操作が複雑すぎると混乱する可能性もあるため、練習しておくことをおすすめします。
便利な「持ち物リスト」Spread sheetテンプレートをプレゼント!
本記事でご紹介した持ち物は、あくまで一般的な目安です。学校によっては「定規やコンパスは禁止」などのルールがある場合もあるため、必ず募集要項や事前の案内を確認してください。
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まとめ
①早めの準備が鍵:不足品は直前に慌てずに済むよう、リストを作成して入手しておく。
②子ども用・親用を分けてチェック:それぞれ必要なものを確実にそろえ、当日の混乱を防ぐ。
③学校のルールを再確認:持ち込み禁止・注意事項がないか、必ず公式案内を見直す。
④天候や体調不良にも備える:防寒具や常備薬など、「いざ」というときに役立つ持ち物を入れておく。
受験は長丁場になりがちですが、しっかりと準備しておけば心にも余裕が生まれます。ぜひ当日の持ち物を万全に整え、お子さまが実力を発揮できる環境づくりにお役立てください。応援しています!
原稿: 高橋香織・鈴木優衣