事例&レポート
【ビジョン・メイキング】なぜリーダーにはビジョンが必要なのか?
リーダーシップ・アクションプログラム
ビジョン・メイキング
VUCAと呼ばれて久しい現代において、リーダー人材の不足は、多くの企業にとって極めて重要な課題となっています。
Aoba-BBTでは、こうした環境下でも自らの軸(BE)を確立し、組織を動かす力を育むために、2012年から「リーダーシップ・アクションプログラム(LAP)」を提供してきました。
今回は、2024年11月に開講したLAP第33期生47名が取り組んだ「ビジョン・スピーチ」準備ワークの様子をレポートします。
参加者は、未来に向けた自組織のビジョンを描くためのエクササイズに真剣に取り組み、来月に控える本番のスピーチに向けて研鑽を深めました。
実施の背景と目的
本プログラムでは、受講者が1年間を通じて、組織や社会に影響を与える次世代リーダーに求められる「あり方」と「スキル」を身につけます。
今回の第9回集合研修では、これまで半年間かけて磨いてきた「組織の未来図」と、約10か月間向き合ってきた「自分自身の軸(Be)」を統合し、次月に控える最終成果発表「ビジョン・スピーチ」に向けた準備ワークを実施しました。
受講者が音・ビジュアル・言葉を活用して「ビジョン」を表現し、未来につなげるための重要なステップとなる研修です。
対象者
- 今後組織のリーダーとして活躍が期待される課長~部長層
カリキュラムの概要
研修内容
- オープニング
- ビジョン講義
- グループでのブレーンストーミング(テーマ業界×百年構想)
- ビジョンの映像化ワーク
- ワーク成果発表
- クロージング
ワークショップやグループディスカッション内容
次月に挑戦する最終成果発表「ビジョン・スピーチ」では、一段階、二段階高いポジションに昇任した想定での就任演説に挑戦いただきます。演説では、ビジョンを可視化したイメージ映像もあわせて披露します。
本ワークは、その準備として、未来の大きな絵(ビジョン)をストーリー仕立てで表現するグループワークです。
単なる説明にとどまらず、魅力的なビジュアルや力強いコピーを、心に響く音楽とともに、AIを存分に活用しながら短時間で描き切るというチャレンジングな内容となりました。
このワークを通じて、受講者が自らの言葉と感性で未来像を描き、他者の共感を得ながら組織を動かすリーダーシップを体感的に養うことを狙いとしています。
講師の紹介
高橋 潔氏 立命館大学総合心理学部教授
研修の成果と参加者の声
参加者の感想
「ビジョンはできるだけ言葉ではなく、ビジュアルで表現する。聞き手の脳内にストレートに届くように。とわかっていても言葉による説明が多くなってしまう事に気付いた。」
「短時間で各チームアウトプットまで完成させていたのはすごいと思いました。」
「実際にヴィジョンを動画で作成することができたので、個人のヴィジョンスピーチへの足掛かりとしてイメージが湧いた。」
「文字情報よりも動画の方が短い時間で多くの情報が頭に入ってくることを実感できた。」
研修後の行動変化
- AIも活用して短時間でビジョンを映像で伝えることができた
今後の展望とまとめ
研修を活かした今後の取り組み
本プログラムは、各企業の次世代リーダー人材が、自分自身の軸を磨き、自組織の未来図を描いたその先に重なる自らのビジョンを語り、意思決定・行動できるように設計しています。
今回のワークも、今後彼らが描くビジョンに向かって組織を動かしていくための重要な通過点となりました。
人材育成を「将来の組織づくり」へとつなげる取り組みとして、今後も継続的に進化させていきます。
継続研修の予定
- 次回10月に1年間の集大成となる最終成果発表「ビジョン・スピーチ」を実施
まとめと今後の期待
当プログラム「リーダーシップ・アクションプログラム」は、全10回の集合研修で構成しています。
次回はいよいよ1年間の集大成となる最終成果発表「ビジョン・スピーチ」です。