今すぐ実践！ビジネス価値を高めるアジャイル

本記事は、ビジネス・ブレークスルー(BBT)が提供する、7,000時間超のビジネス動画が見放題の学習サービス「AirSearch」より「今すぐ実践！ビジネス価値を高めるアジャイル　講師：長沢智治氏　サーバントワークス株式会社代表取締役、Nota Inc. アドバイザリーボード、DASA Ambassador in Japan」を一部抜粋した内容です。

AirSearchはビジネスの課題を解決する知識やスキルを習得することができ、企業研修としても取り入れられています。

伝統的日本企業でのリアルＤＸ

DX（デジタルトランスフォーメーション）に対応し、入り組んだ問題を処理する仕組みである「アジャイル」の活用が企業で進んでいます。本シリーズは、サーバントワークス株式会社代表取締役社長の長澤知二氏を講師に迎え、アジャイルがビジネスに不可欠であることを伝え、視聴者が自分の言葉で語れるようにすることを目的とした全4回の番組です。本番組の入門編では、VUCA時代のビジネスとITの状況に焦点を当て、経験則に基づいた手法がどのように製品に適用できるかを探ります。

日本語で「軽快」「敏捷」を意味するアジャイルは、当初ソフトウェアエンジニアリングのために開発され、現在では企業で広く活用されています。本シリーズの講師である長澤氏は、サーバントワークス株式会社の代表取締役であり、企業の製品、市場戦略、アジャイルの領域におけるエキスパートと言われています。

近年、ITはあらゆるビジネスにおいて必要不可欠なものとなり、ソフトウェアとビジネスは完全に一体化したものとなっています。以前、1990年代は、ITは既存のビジネスモデルを強化するための費用として活用されることがほとんどで、それに関する意思決定も社内にとどまっていました。基幹システムや販売管理システムの構築など、潜在的な障害に対して障害として採用されることが多かったのです。

010年以降、デジタル革命による既存ビジネスモデルの破壊が進み、新たなビジネスモデルの形成にITが必要とされるようになりました。クラウドコンピューティング、Internet of Things、人工知能など、より多くの情報を集めてビジネスに活用できる技術の発達により、市場の状況に応じてモデルを変化させ、戦略的に活用することが求められるようになったのです。

また、現在は、変動性（Ｖ）・不確実性（Ｕ）・複雑性（Ｃ）・曖昧性（Ａ）が増した社会で、ＶＵＣＡの時代と呼ばれることが多くなりました。
VUCAとは、Volatility（変動性）、Uncertainty（不確実性）、Complexity（複雑性）、Ambiguity（曖昧性）によって、未来予測がますます困難になる状況を意味する言葉です。

VUCAの時代では従来の考え方は通用せず、複雑に絡み合った問題を解決するためには、複雑さを知り、その度合いに応じた戦い方を選択し、対処していく必要があります。Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguityが競争優位の創造と維持に対するグローバル経営者の姿勢を形成し、仮説主義、経験主義、共創主義、専門主義に基づく戦略を策定した上で、それを短期間で検証・改善するサイクルを回さざるを得ません。組織は、VUCAのマインドセットをもって、成功を導き出すためには、不安定な市場と急速に進化する環境の中を導く反復的でアジャイルなプロセスを受け入れ、機敏で柔軟、適応的であり続ける必要があります。