事例&レポート
現場で磨く構想力 ― 軽井沢で“見えないものを見る”力を体得するフィールドワーク
構想力・イノベーション講座
軽井沢実地ワーク
大前研一学長の構想実例の一つでもある軽井沢を舞台に、構想力・イノベーション講座の受講生たちはチームで課題を発見し、構想づくりに挑みました。
歴史ある日本有数のリゾート地でありながら、新たな発展の課題を抱えるこの地でのフィールドワーク体験は、非日常の中で思考を解き放ち、現場から学ぶ絶好の機会となりました。収集していたデータや机上の議論を越え、観光地としての表層を離れ、土地に息づく歴史や自然、そして人々の営みを自らの足で確かめ、“一次情報”を取りに行く中で、“本質を見る力”を磨く体験となりました。
実施の背景と目的
多様な業界・職種の参加者が集い、リアルな現場を通じて「構想力」を磨き、自らの「思考の制約」を認識し、今後の行動に生かすことを目的に実施しました。
仮説を立てた対象地に足を運び、現地の人々の声や希望、課題に耳を傾け、土地の空気感や人々の営みのリズムなど、五感でしか感じ取れないリアリティに触れる中で、データや理論では得られない洞察を得ました。また、大前学長の構想例にも触れ、非日常の軽井沢という場の力を借りて、思考を解き放ち、未来を描く力を高めました。
対象者
- 経営幹部層~リーダー層
- 起業をめざす個人
カリキュラムの概要
研修内容
- 事前グループワーク(情報収集・分析・仮説立案)
- 旧軽井沢銀座通りエリアでのフィールドワーク(インタビュ―等)
- 大前学長の軽井沢での構想実例の見学
- フィールドワーク後のグループ議論・構想案発表
※ 後日「振返り・構想セッション」を実施
ワークショップやグループディスカッション内容
チームごとに仮説を立て、旧軽井沢銀座通りや周辺エリアでフィールドワークを実施。観光客・地元住民・富裕層向け施設へのインタビューを通して、地域の実態とニーズを探りました。その後のグループディスカッションでは、異業種の視点をぶつけ合いながら構想案を練り上げ、発表を行いました。

講師の紹介
政元竜彦 株式会社Aoba-BBT取締役副社長
研修の成果と参加者の声
参加者の感想
「実際に現地に足を運び、自分の目と耳で確かめることの大切さを感じました。この体験を通じ、日々の業務においても現場の声を直接聞くことの重要性を実感しました。」
「学長の実際の構想例に触れられたことも刺激的で、非日常の環境で学べた機会はとても貴重でした。」
「異業種同士でのディスカッションは学びが多く、楽しみながら積極的に取り組めました。」
研修後の行動変化
受講後、多くの参加者が「自ら現場に出て仮説を確かめる姿勢」が習慣化したと語っています。軽井沢で体得した“見えないものを見る力”が、日々の業務や新規事業構想にも活かされています。単なる研修を超え、思考と行動の変革を促す実践の場となりました。
今後の展望とまとめ
研修を活かした今後の取り組み
フィールドワークや他者との議論を通じて、自身の「思考の制約」に気づいた受講者たちは、いよいよその学びを各自の構想案に反映させる段階に入りました。
「振り返り・構想」セッションを経て、構想の本質的な課題を見直し、ターゲットへの追加ヒアリングを実施。さらに、RTOCS(Real Time Online Case Study)の手法を活用し、情報収集・分析をもとに仮説を磨き上げていきます。
継続研修の予定
- 11月中旬:構想力のフィールドワーク研修(築地)
- 11月末:事業構想 1on1個別指導
- 12月:事業構想案 中間発表
まとめと今後の期待
軽井沢でのフィールドワークは、参加者が現場に立ち、五感で“構想の原点”を捉え直す機会となりました。データや理論を越え、自ら一次情報を取りに行くことで思考の幅を広げ、構想をより実践的に磨き上げました。
この経験をもとに構想案を深化させ、社会に新たな価値を生み出す一歩へとつなげていきます。“現場から構想へ、構想から未来へ”――挑戦はすでに次のステージへ進んでいます。